|
|
|
|
|
掲載日:2005/10/03
|
|
|
|
開発プロジェクトの真実がわかります
|
|
発売:日経BP出版センター
|
|
本体価格:
\2,200
|
本書の内容は、中・大規模のチーム開発を行っていると共感できると思います。
パートごとにそれぞれの役割に立った内容なので、プロジェクト全般を見ている人や、今後ステップアップしていきたいと考えている人にはお奨めです。
プロジェクトの全フェーズにまたがって書かれた数少ない書籍であり、タイトルの通り、55個の真実と10個の嘘が書かれています。
ここで言う真実というのは、システム開発の法則のようなもので、プロジェクト管理や開発者など様々な視点からシステム開発の法則(真実)が書かれています。
また、嘘というのはシステム開発に関する間違った認識を指していて、本書ではこれに関する反論が書かれています。
内容は、以下のようにカテゴライズされています。
1. プロジェクト管理
人員、ツールと技法、見積もり、再利用、複雑性
2. ライフサイクル
要求仕様、設計、コーディング、不良除去、テスト、レビューとインスペクション
3. 品質
品質、信頼性、効率
4. 研究
本書で特徴的なものは統計から算出された具体的な数値に関する部分です。
一例ですが、テストの項目に「100%のテスト網羅が可能でも、完全テストとは言えない。バグの約35%は、パス抜けが原因であり、40%はパスの特定の組み合わせを実行したときに起きる。このバグは、パスを100%カバーしても検出できない。」というものがあります。
この統計結果は筆者の研究成果に基づくもので、ここではパス抜けによるバグが発生する原因について解説されています。
こう書いてしまうと、筆者の考えに偏ったものが出ているのではないかと考えてしまうかもしれませんが、様々な参考書籍が紹介されていて、それらを集約した結果出てきたものであることがわかります。
統計結果やプロジェクト管理など日本と全く一致するものではないかもしれませんが、考え方や根拠は十分納得できるものです。
もう一つ興味深かったのは、再利用に関する項目で、「プログラムを再利用する場合、流用母体の変更は、バグの原因になる。
20%〜25%も変更する必要があるなら、最初から作った方が効率が上がるし、品質もよい。」という部分です。
開発者は体感的にわかっている部分ですが、実際に数値が出ていることでより説得力が増していると考えられます。
今後、このような案件が来たときに説得する材料に使おうと小さくガッツポーズをしておきました。
ただし、統計結果が書かれている項目ばかりではありません。ほとんどがプロジェクトに関する法則と言えるものです。
見積り、モジュール化、テストに関する項目は実際に体験しているものも多く、「そうそう」とうれしくなりました。
問題の解決方法についてすべて解説されているわけではありませんが、知っているかどうかでプロジェクトの進め方や問題の理解が違ってくると思います。
|
|
|
尾崎 義尚
【om’s System】
INETA Japan 正会員
|
|
|
| |
|
掲載日:2005/10/03
|
|
|
|
XMLを利用する開発を行う場合、机上に一冊!!
|
|
発売:オライリー・ジャパン
|
|
本体価格:
\5,800
|
XML・・・eXtensible Markup Language(拡張可能なマークアップ言語)。
ここ数年でシステム開発の現場で登場することが多くなったこのHTMLにも似たXML。XMLとはいったい何なのでしょうか。
”XMLとは?”を説明するのは実はそう難しいことではありません。W3C(World Wide Web Consortium)というXMLなどの仕様を作成する組織があり、そこで作成した仕様書もXML自体についてはそう複雑ではありません。しかし簡単に説明した”XMLとは?”では、XMLの本質を理解したことにはならないでしょう。
XMLには関連する仕様が非常にたくさんあります。DTD、XML名前空間、XSLT、XPath、XLink、XPointer、CSS、XSL-FO、RDDL、XMLスキーマ、DOM、SAX・・・本書ではこれだけの範囲を一から理解へ導いてくれます。これらの幅広い仕様があるということ、またそれらを幅広く見ることそれが”XMLとは?”を理解することにつながるのではないでしょうか。
またリファレンスとしてXML、XMLスキーマ、XPath、XSLT、DOM、SAXなどが掲載されていますが、全体の約1/3ページですので、どちらかというと全般の理解に比重が置かれています。
「XML + XSLTを使いXHTML形式でWebサイトを作成する」などの場合、少しXSLTの説明などが物足りないと感じることもあるでしょう。本書内でも述べられていますが、この本でXML技術全体を俯瞰した上で、詳細な説明で物足りない部分に関してはさらにXSLTの専門書籍などに進まれることをお勧めします。
開発の現場で本書に出てくる関連仕様すべてを使うということは珍しいと思います。ただXML技術全般を習得するのには最適だと思います。
|
|
|
中博俊
【中の技術日誌】
【中の技術日誌ブログ】
INETA Japan 正会員
|
|
|
| |
|